英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ウォールストリートは復活したか

 晴れ。
 ウォールストリートが再び、多くの利益を稼ぐ時代に復帰した。金融危機前の水準に利益が回復してきた。JPモルガンチェースシティグループなど、大手銀行の今年の第2四半期の決算を合計すると、純利益は176億ドルとなった。過去6年で最高の数字となる。
 この実態に対し、政治も黙っていない。バーナンキ議長の議会証言において、ある上院議員から「金融業界から出ている規制緩和の要望を聞き入れるべきではない」と示唆する質問が出たほどだ。
 投資家も金融セクターに引き付けられ始めている。しかし、たとえ利益は回復したかのように見えたとしても、危機前の収益率には及ぶべくもない。5大銀行のROEは平均8・9%。これは危機前の06年や07年の半分にも及ばない。理由の一つは規制コストだ。規制当局は将来の損失に備え、より厚い自己資本を持つよう求めている。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/716d6a42-f072-11e2-929c-00144feabdc0.html#axzz2ZRR9dqgH