英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ラホイ首相の決断

 晴れ。国内政治も来たるべき総選挙に向けた動きが活発化しているが、海外も連日重要イベントが相次いでいる。
 昨日のECB理事会を受けたマーケットの反応。米国のS&P500は2008年以来の高値を付けた。スペイン10年債の金利は6・07%で、30ベーシスの低下。
 対照的に米国債の需要は減退し、10年債の金利は8ベーシス上昇して1・67%をつけた。
 ECB理事会を終え、次のヘッドラインリスクは今日発表の米国雇用統計だ。
 グローバルにみると、経済減速の兆候はあちこちにある。銅の価格は中国や欧州の製造業の不振を受けて下落している。韓国はGDP成長率を下方修正し、スウェーデン中央銀行政策金利を引き下げた。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/09246326-f575-11e1-8d85-00144feabdc0.html#axzz25dntm1Ca
 スペインとEU当局との関係がこう着状態に陥っている。救済の条件がはっきりしない限り、スペインが救済申請に追い込まれることはない、とスペイン政府当局自身が考えている。
 ECBのドラギ総裁は、国債買い取りには厳格で効果的な条件をつけると述べた。軽い条件で国債買い取りを始めるとみていたスペイン当局にとっては、誤算だった。
 ギリシャポルトガルの二の舞は避けると約束して当選したスペインのラホイ首相にとって、軽々に救済申請することは政治的自殺を招きかねない。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/c8505cae-f841-11e1-b0e1-00144feabdc0.html#axzz25dntm1Ca