英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

金利見通しをめぐるFedとの攻防戦

 金融投資家とFed幹部とで、金利の見通しについての見方が相反している。先物市場では中央銀行が金融政策の先行きについて、現状のままとどまるとの約束を放棄するとの見方が増えている。

 今年の米国金利の見通しについて、投資家とFedとの見方のギャップが拡大している。

 https://www.ft.com/content/3af5985e-516f-435f-9a2d-31f6770fcfa1

 米国の消費者物価。

 https://www.wsj.com/articles/consumer-prices-plateau-as-inflation-slows-to-prepandemic-levels-11674200099?mod=economy_lead_pos1

銀行大リストラ、再び

 快晴。

 銀行はリーマンショック以来の大リストラに備えている。ゴールドマンサックスやクレディスイスモルガン・スタンレーはすでに従業員のレイオフを始めた。金融危機以来の大幅な人員削減の嵐が吹き荒れようとしている。

 投資銀行ビジネスの収入が崩壊しており、経営者はコストカットの圧力にさらされている。

 過去2~3年間、投資銀行は大規模な採用活動を続けていたが、これがレイオフという形で暗転した。コロナ危機下においてはスタッフの採用には消極的だった。

 すでにクレディスイスやゴールドマン、NYメロン銀行などは1万5000人に及ぶ雇用削減を進めている。

 https://www.ft.com/content/4beafb70-ec1a-41d3-b18e-33a85bf2a062

 ダボス会議。識者の見通しは、想定されていたほど悪くはないというものだ。いずれにせよ、関心は世界経済の行方に向かっている。

 https://www.ft.com/content/95064f87-edae-431d-8aea-f6486ad5ce23

金融政策はそのまま

 米国株は下落した。投資家は利上げの見通しを見込んでいる。トレーダーらの関心は企業収益に与える利上げの影響に向かっている。

 ウォールストリートの株価は木曜日、下落した。中央銀行幹部からインフレと闘う姿勢の継続、という情報発信がなされたからだ。米国経済の健康状態について、手が手掛かりとなる、新たな指標探しと分析が行われている。

 ベンチマーク指数であるS&P500指数は0.8%下げて終えた。木曜日の株式市場はブレイナード副総裁の発言に揺れた。彼女は高インフレの解決には時間がかかる、と述べたのだ。

 「われわれはいま進んでいる道をそのまま続ける決意だ」と述べた。シカゴ大学のイベントでの発言である。この日の早く、ECBのラガルド総裁はWEFフォーラムで、2%インフレの世界に戻るまで、今の政策路線を続ける、と同じような発言を行った。

 https://www.ft.com/content/3b3b96a1-ca05-4287-bce1-481eedc51530

ネットフリックスCEO辞任

 快晴。

 ネットフリックスのヘイスティングス氏がCEOを辞任する。新しいCEOにより、厳しい登録者の次の飛躍を期することになる。

 ヘイスティングス氏は25年前にネットフリックスを創業。彼の辞任はハリウッドにおいて最も力のあるスタディオを大きく揺るがすことになっている。最初は1997年にDVDをメールで配達するサービスとして、ネットフリックスを創業した。

 ヘイスティングス氏は、経営の仕事を徐々に委譲するようになっていたとブログの中で明かしている。そして、今が後継者に職を譲る最適の時であると述べた。

 https://www.ft.com/content/166a7cac-ca72-4a6e-ab0a-48bcb8cef355

株式リターンは低い

 晴れ。

 ダボス会議ノルウェーのファンドトップが株式のリターンの低さを強調している。

 https://www.ft.com/content/e9ef4346-0adf-40fa-bdae-a33690e80244

 昨日の日銀政策決定会合。市場の圧力を押しのけ、YCC維持を決めた。円は2%ほど円安に振れた。超金融緩和政策は維持されることになった。

 https://www.ft.com/content/eb7fae97-18dd-4026-b4b7-35060a5b1f7b

 

ゴールドマンとモルガン・スタンレー

 曇り。

 ゴールドマンサックスとモルガン・スタンレー。資産運用部門の業績によって、両社の差が付き始めている。投資家は両社に対し、対照的な反応を見せている。ゴールドマンに対しては投資銀行部門の手数料収入の落ち込みを低く評価し、モルガン・スタンレーに対しては安定的なビジネスを行っているとして、高い評価を与えている。

 ジェームス・ゴーマンCEOのもと、モルスタはウェルスマネジメントやアセットマネジメント部門を拡大させ、利益を伸ばしている。しかし、ゴールドマンの方は従前からある投資銀行部門によるディールメイキングやトレーディングの利益に依存している。投資家はこれらの部門は先行きの収益が見込みにくいとして、あまり高い評価を与えていない。

 両社の投資銀行部門の手数料収入は半分に落ち込んだ。

 https://www.ft.com/content/bea23439-f30c-4d57-9704-0e36118a7268

 投資家の資金の流れが変わりつつある。米国株を回避し、欧州や新興国に資金を振り向けつつある。大手のファンドマネージャーは、2005年以来としては初めて、ウォールストリート株へのポジションを減らしている。

 https://www.ft.com/content/82830f9a-14b5-40ab-96f6-eba143f0d581

ワグネルの亡命者

 曇り。

 ロシアの軍事組織ワグネルから脱退者が出ている。ノルウェーへの亡命があるようだ。ワグネルにかつて所属していた人物はワグネルという組織についての証言を行うと約束しているようだ。

 その人物はアンドレイ・メドベーデフ氏。以前ワグネルの指揮官をしていた人物で11月に前線を離れ、先週、国境のフェンスを乗り越えてノルウェー北部入りした。ワグネルに所属した人物を西側諸国で確保したのは初めてとみられる。

 ロシアの人権団体が日曜日に投稿した動画によると、メドベーデフ氏は4カ月間ほどウクライナの前線で戦った後、11月に前線を離れたという。氏いわく、ワグネルは契約を無期限に延長し、戦うのをやめると脅されたという。その後、ロシアの地下にもぐり、凍った川を乗り越え、ノルウェーに至ったという。

 https://www.ft.com/content/a544df03-1f0e-4877-8a33-f6ef981b67fc