英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

混迷する民主党候補者選び

 晴れ。

 アメリカの民主党候補者選びが佳境を迎えている。サンダース上院議員が選挙戦を優勢に進め、バイデン前副大統領は打ちのめされつつある。

 ネバダ州の党員集会で圧倒的な勝利に力を得て、バーニー・サンダース上院議員トランプ大統領に焦点を展じつつある。サウスカロライナ予備選挙で勝利し、来週のスーパーチューズデーで一気にリードを広げる構えだ。

 サンダース氏は今週、サウスカロライナのメディアに毎日登場し、コマーシャルを大量に流していく計画だ。そして、サンダース陣営は上院議員のスケジュールを新たに組み、ライバルであるバイデン氏を一気に突き放す考えだ。

 しかし、サンダース氏による攻撃は、バラク・オバマ前大統領が忠実でないことを非難し、一層高まっている。そして、仮にサンダース氏が民主党候補となった場合でも、トランプ氏に勝利しうるとのメッセージを民主党員に送っている。

 リベラル派であるサンダース氏に対抗する7人の候補者たちは、分裂する穏健派の得票をサウスカロライナスーパーチューズデーで集めるべく、活動を続けている。そして、クロブシャー氏やブティジェッジ氏に対し、選挙戦から降りるような圧力も高まっている。

 https://www.nytimes.com/2020/02/23/us/politics/democratic-presidential-race-2020.html?action=click&module=Top%20Stories&pgtype=Homepage

バフェットの書簡

 今年も恒例のウォレン・バフェット氏の株主宛て書簡が届けられた。

 質の高い企業を見つけることができるのは依然としてまれであると述べている。

 バフェット氏は、彼が何とか見つけた買収候補先に手元資金を注ぎ込むのを待っていると述べた。昨年、バークシャーの業績は最悪の結果だった。

 いわゆるオマハの賢人は、バークシャーの株主に対し、年次書簡の中で、適正な価格で買収する質の高い会社を見つける能力は、非常にまれであると述べた。その代わりに、彼の会社の株式ポートフォリオは引き続き成長し続けていると述べた。その中にはアップルやアメリカンエクスプレスなどが入っている。

 https://www.ft.com/content/00086606-5581-11ea-abe5-8e03987b7b20

JPモルガンのデジタル戦略

 JPモルガンが英国でデジタル銀行を始める。大手銀行のデジタル戦略が加速している。

 ブレグジットで拠点を英国から移す動きが出ている中、リテール向け銀行市場で地殻変動が起きている。

 JPモルガン・チェースは、ロンドンの規制当局とデジタル銀行を今年中にスタートさせる協議を進めている。スカイニュースが土曜日に報じたが、関係者はこの報道が正しいと認めている。ゴールドマンサックスは2年前に英国においてマーカスをスタートさせたが、それに続く動きである。

 ゴールドマンは英国の消費者に対し、高い貯蓄金利を提示して資金を集めている。ただ、それによってゴールドマン自身の資金調達コストは引き下がる。

 https://www.ft.com/content/8e880caa-5587-11ea-abe5-8e03987b7b20

サンダース優勢

 晴れ。

 サンダース氏が優勢を維持している。ネバダ州の党員集会で勝利を得た。

 バーニー・サンダース氏は3つ目の民主党大統領選候補者選びで勝利を得た。まだ4%の投票区を開票した段階だが、サンダース氏が過半数の支持を得ている。出口調査によると、ヒスパニック系の有権者の強い支持を得ている。米国のテレビ各局やAPはサンダース勝利を報じている。

 ネバダ州でのサンダース氏の勝利は、自称、社会民主主義者にとって大きな勢いを与えることになるだろう。アイオワ州でピート・ブティジェッジ氏が僅差で勝利した後の出来事である。

 前副大統領のジョー・バイデン氏はネバダ州の高齢の有権者から支持を得ている。16パーセントほどの支持率だ。

 また、エリザベス・ウォーレン氏は水曜日の討論会で力強いパフォーマンスを見せたが、ネバダ州で選挙運動を強化した結果、ブティジェッジ氏と3番手につけている。

 マイケル・ブルームバーグ氏は、今回ネバダ州には登場しなかった。3月3日のスーパーチューズデーに初めて登場するとみられている。

 https://www.ft.com/content/de168544-55af-11ea-abe5-8e03987b7b20

グーグル社員の「反乱」

 グーグルの従業員が会社に対して「反乱」を起こしている。グーグルのエシカルでない、社風に反発してのことだ。

 https://www.nytimes.com/interactive/2020/02/18/magazine/google-revolt.html?action=click&module=Top%20Stories&pgtype=Homepage