英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

OPECの再結束

 雨。

 原油価格がこのところ弱含んでいることを受け、OPEC主要国が生産調整に動こうとしている。

 サウジの代表は日曜日、サウジとしては輸出を来月から一方的に減らすことを表明した。一方、ロシアは供給を減らすかどうか、硬軟両様のメッセージを送っている。

 サウジやロシア、それに他の原油生産国は今週末からUAEに集まり、生産を減らすかどうか、来年にかけての動向を話し合う。そして、来月のOPEC総会で決める。

 OPECは6月の総会で、イランに対する米国の制裁により、供給不足の可能性があるとして、生産を増やすことで合意していた。しかし、11月5日に制裁が発効して以降、原油価格は軟調な展開を続けている。国際指標原油であるブレントは10ドル以上下落した。

 一方、ロシアの国営石油企業も、このところ生産量を拡大させる設備投資を続けている。

 https://www.wsj.com/articles/opec-edges-closer-to-production-cut-as-saudis-russia-signal-intent-1541956957?mod=hp_lead_pos1

トランプ・マクロン会談

 晴れ。

 トランプ大統領とフランスのマクロン大統領は、防衛問題で一致点を見出した。第一次世界大戦が終わって100周年を記念する式典で会談した。

 具体的には、米仏両国は防衛費を平等に負担すべきだという認識で一致した。以前、トランプ大統領マクロン大統領を批判し、米国のみが防衛費の負担を多く負っていると指摘していた。

 しかし、土曜日朝の式典において、二人の首脳は並んだ座り、握手した。

 マクロン大統領は、欧州はNATOのコストをより多く負担すべきだというトランプ氏の考えを共有していると述べた。マクロン大統領は、米国のみに欧州の安全保障を依存する状況はアンフェアだという。

 トランプ大統領はドイツや他の欧州諸国のことを、GDP比2%に軍事費を増やさないとして、たびたび激しく批判してきた。しかしフランスのみは、この2%目標に向けて支出を増やしている。

 https://www.ft.com/content/79a45bee-e4dc-11e8-8a85-04b8afea6ea3

 トルコ政府がサウジにプレッシャーをかけている。カショギ氏殺害のテープを流通させようとしている。

 https://www.ft.com/content/94b72e8c-e4f7-11e8-8a85-04b8afea6ea3

 

 

 

 

 

 

 

 

力強い米個人消費

 晴れ。

 米国の個人消費は堅調なようだ。ミシガン大の消費者センチメントはわずかに低下したが、依然として力強い。

 https://www.wsj.com/articles/u-s-consumer-sentiment-pulled-back-slightly-in-early-november-1541776512

日本のM&Aの波

 日本のM&Aへの疑念が呈されている。少数株主がリスクにさらされているというのだ。

 事例として挙げられているのは、ミネベアミツミによるユーシンの買収だ。買収が公表される3時間ほど前の株価の動きが疑わしいという。ユーシンの株価は2013年以来の大きな上げとなった。

 日本企業の株価は割安で、そのことは非常に低いコストでM&Aによる業容拡大が図りやすいということを意味している。そして、M&Aの波は、少数株主の利益を追いやることになる。

 https://www.ft.com/content/5c091484-e35c-11e8-8e70-5e22a430c1ad#myft:my-news:grid

ラストベルトの怒り

 雨。

 米中間選挙を振り返って。ラストベルトの有権者はトランプ氏に警告を送った。ウィスコンシンなどの有権者が発した地方の問題について、トランプのみならず民主党もうまく受け止め切れていない。

 たとえば、ウィスコンシン州のウォーカー知事は、今回の選挙で敗北した。

 前回2016年の選挙でトランプ氏が勝利したミシガン湖の湖畔では、共和党から民主党へ勝者が後退した。このことはトランプ氏が有権者から継続して支持を得ていないことを意味している。

 2期知事を務めたウォーカー知事の敗北は、トランプ氏にとって警告となっている。トランプ氏に大統領への道を開いた一つは、こうしたペンシルバニアからミシガンに向けたラストベルトにおける勝利だったからだ。しかし、こうした地域で薄氷の勝利を収めたトランプ氏が、2020年に勝利できるとは限らないことを示している。

 https://www.ft.com/content/34ae05de-e30c-11e8-8e70-5e22a430c1ad

 FOMCが開かれた。米経済の強さは、12月利上げの可能性を濃厚にしている。

 11月のFOMCは、政策金利を2~2・25%に据え置くことを決めた。そして、米国経済について、強気の見立てを維持した。失業率はさらに低下し、家計の消費支出は依然として力強いという。ただ、設備投資は今年初めと比べ、幾分減速気味である。

 GDP成長率は2四半期連続で、年率3%を超えている。今回の利上げサイクルで、Fedは8回利上げを継続している。そして、12月18、19日のFOMCで9回目が予想されている。

 トランプ氏のFedに対する不満にも関わらず、Fedの現在の引き締めサイクルは注意深いものだ。

 https://www.ft.com/content/8989b08c-e387-11e8-8e70-5e22a430c1ad